どうも
パチンコ店へ勤めて20年。自分でもビックリのまだほんです。
コロナ禍、出玉規制などで閉店する法人の相次ぐパチンコ店。
今回はここ十数年でももっとも厳しいと言われる時期にパチンコ店への就職の決まった新入社員の方や就職を検討している方へ向けてパチンコ店で働く上で理解しておくべきこと、注意するべき点などをパチンコを知らない方や新卒の方が分かるようにまとめております。
わたしの20年の経験から「ココは抑えておいたほうが良い」と思われる点を挙げていますが法人によって違いがあると思いますのでご了承下さいませ。
パチンコ店は超危機的状況
2022年現在パチンコ業界は過去最大の危機的状況にあります。
遊技台の規制による売上、利益の低下。
コロナ禍、喫煙規制による客数、投資金額の低下。
2021年の1年間で600店舗以上が閉店しており
2022年に入りパチンコ店の閉店はますます加速しております。
いま業界は過去最大の危機的状況を迎えていますが新卒採用をしている法人、積極的に求人を出している法人はいましばらくは大丈夫だと言えるでしょう。
しかしその法人も数年後にはどうなっているか誰にも分かりません。
急に閉店することもあれば多くのパチンコ店が閉店していく中で生き残った法人が成長していくこともあるでしょう。
ただコロナ禍の今厳しいのは他の多くの業界も同じであり、どうなるか分からないことを考えていても仕方がありません。
働きながら自分のスキルを磨き何かあったときに選択肢を増やせるようにしておくことが大切なのです。
パチンコ店で身に付くスキル
①接客
パチンコ店で身に付くスキルといえばまず接客スキルです。
法人によって力の入れ方は違いますので接客が得意だ、接客に興味があるという方は接客に力を入れている法人へ就職するのが良いでしょう。
接客に力を入れていない法人で接客を頑張っても評価対象にならないことがありますが力を入れている法人なら最初の段階では一番分かりやすいアピールポイントとなります。
パチンコ店の接客はかなり特殊で難しいものです。
なぜなら半分以上のお客様は負けて怒っている状況での接客となるからです。
他の業界ならばお客様が怒っているのは店側が粗相をした場合、商品に不備があった場合だと思いますがパチンコ店はお客様が勝手に負けて怒り何もしていないのにスタッフへ当たってくる人もいます。
最初は戸惑うと思いますがそういう人たちを相手にする仕事であるということと、怒っているような人ほど多くのお金を使ってくれる店にとっては良いお客様であることが多いのです。
お客様を怒らせてしまっても役職がフォローをしてくれる(ハズ)なので必要以上に心配することはありません。
ただし怒っているお客様をさらに不快な気持ちにさせないために接客が必要なのです。
マニュアルとしての基本的な部分(表情、姿勢、身だしなみ)は入社後に指導があると思いますが、最終的に重要なのはお客様の表情やしぐさを良く見てお今どういう感情なのか、何を求めているのかを考え対応していくのかという部分に個人差が出てきます。
お客様だけでなく先輩の動きも含めて「人をよく見る」という点は早い段階から習慣化していきましょう。
人をよく見るというのは全てのサービス業に共通することです。
②POP作成
パチンコ店では日常的に新台のポスターを作製したりカウンターの景品のPOPを作成したり他業種に比べて非常に多くのPOPを作成しております。
デザインは業者に依頼することも多いですが簡単なものや急遽必要となったものなどは自分たちでデザインを作成することもあります。
入社しばらくはデザインを作成する機会は少ないかもしれませんが数年も勤務していればフォトショップやイラストレーターによるPOP作成を担当することも出てくるでしょう。
また最近増えているパチンコ店によるYOUTUBEへの動画の投稿も増えておりその多くが自店による編集です。
POP作成や動画編集などはもともとそういうスキルがある人ならば早い段階で任せてもらえる可能性がありますし、やりたい人にやってもらっているという法人も多いと思うので積極的に手を挙げて自分のスキルを磨いていきましょう。
やれば誰でもできるようになりますが重要なのはスキルよりもその人のセンスです。
パチンコ業界に限らず他業種のPOPや動画などを見て良い点を参考にできるように普段から心がけてセンスを磨いていきましょう。センスは「引き出しの多さと組み合わせの多さ」だと思います。
身体的負担は?
①腰への負担
パチンコ店で働く上でよく挙げられるのが「腰を痛めないか心配」という点です。
腰痛については昔は非常に多くありましたがここ数年は拡台計数機の導入によりドル箱の上げ下げが無くなってきていることでかなり少なくなっています。
しかし立ち仕事である以上腰を痛める人もいますし40㎏ を超える遊技台を運ぶ際に腰を痛めることもあります。(女性に台を運んでもらうことは基本ありません)
腰痛対策だけでなく足への負担も減らす上でオススメなのは靴に厚手のインソールを敷くことです。
店舗支給の靴が安物であったり革靴である場合は1000円前後のインソールを敷くだけでかなり楽になります。
入社当初はまず足が痛くなると思うので早めに使うことを強くオススメします。
②耳への負担
パチンコ店では仕事中に「インカム」と呼ばれるイヤホン付きの無線機を使用して指示のやり取りをしています。
1日中うるさい店内でイヤホンを付けて仕事をする為耳が悪くなる人もいます。
インカムは音量調整ができるのですが指示が聞き取れないと音量を大きくしてしまいがちです。
最初はうまく聞き取れないかもしれませんができるだけ音量を小さめにしておくほうが良いです。
耳が悪くなってくるとさらに大きくと悪循環になってしまいます。
インカムは最初からうまく聞き取れる人は少ないですしイヤホンのタイプによって人に合う合わないがありますので聞き取れなくてもあまり気にせずに「聞き取れなかったのでもう一度お願いします」と聞き直しましょう。
聞き取れない人が悪いのではなく新人が聞き取れるように話さない人が悪いです。
初日からこれだけはやろう
①あいさつをしよう
パチンコ店に限らず当たり前ですが元気よくあいさつをしましょう。
体育会系の上司が多いこともあるパチンコ店で仕事ができない新人ができる最初のアピールポイントです。
社員、バイトに限らず自分からあいさつすることができれば周りのイメージも良くなり仕事がやりやすくなるでしょう。
社員として入社する場合バイトにもいろいろ教わることもあるので上司だけでなくバイトに対しても良い印象を持ってもらえるように決して見下すことが無いようにしてください。
接客業としてあいさつができない人はお客様にもできないと判断されてしまいます。
もしもあいさつしても無視する人がいてもあいさつし続けましょう。
その人は非常に残念でかわいそうな人なのでこちらが大人になって社会にはこういう人もいるんだなと考えてください。
残念ながらパチンコ業界にはいまだこのような上司がいる法人もありますが、そういう人がいるかもしれないと心の準備をしておくことでかわいそうな人にイライラしないようにして下さい。
逆に自分からあいさつをしてくれる上司は信頼して良いですしお店の雰囲気も良いはずです。
②メモを取ろう
パチンコ店では覚えることが山ほどあります。
パチンコをやる人でも最初は分からないことだらけなので教えてもらったことだけでなく、分からなかったことをメモしておき後で聞けるようにしておきましょう。
メモを取るように言われることが多いと思いますが言われなくてもメモを取れるように初日までに準備しておきましょう。
メモを取る姿勢がやる気アピールにもつながります。
勤務形態と残業
基本的には早番と遅番に分かれており法人ごとに違いはありますが勤務時間帯は
早番なら朝8:00~夕方17:00前後
遅番なら夕方16:00~深夜1:00前後になります。
休憩もだいたい1~2時間ごとに1回。食事休憩30~60分が1回。というところが多いと思います。
パチンコ店はここ数年かなりホワイトになってきており勤務時間を超えての残業も普段はほとんどないでしょう。
ただし残業が発生する日があります。
それが新台入替です。
営業が終わってからの作業となるため台数の多い入替の場合だと朝までかかることもあります。
もちろん多くの法人が残業代をつけていると思います。
新台入替は月に2度ほど実施する為その時は残業するのは理解しておいてください。
全員の協力が必要な中で「早く帰りたいオーラ」出されると正直どんなにいい子でもマイナスイメージを持たれてしまいもったいないです。
全員大変ですし全員早く帰りたいのです。
また新台入替は力自慢の男性最大のアピールの場です。
特に女性が増えてきたパチンコ業界で力自慢男性は重宝されますの。
ただ無理をして腰を痛めないように気を付けましょう。意外と力自慢がやりがちです。
パチンコ店ではたらく楽しさ
ここまでパチンコ店で働く注意点をあげてきましたがパチンコ店は楽しい部分もたくさんあります。
わたしもなんだかんだ20年続いているのは楽しい部分もあるからです。(職位が上がっていけばイヤなこともこともたくさん出てきますが。。)
一番楽しさを感じらるのは常にインカムで連携を取りながら仕事をしているので全員とコミュニケーションを取る機会が多く仲良くなりやすいことです。(法人によってはインカムで冗談を言ったりするところもあるみたいですね。私語NGの法人も多いみたいですが)
忙しいホールを全員で協力して回し切った時には達成感や充実感も得られます。
また店舗ごとにいろいろな企画を実施することも多く常連の方の喜ぶ顔を見たり話しかけれらてりするとやって良かったなと感じることも多いです。
POPなども自分が考えたデザインが採用されたりするとうれしいですよね。
最近では若い女性を多く採用している店舗もありそういった店舗では多くの男性は楽しく働けることでしょう。
他人とコミュニケーションを取ることが苦手で一人で仕事がしたいという人には向いていない仕事だと思いますし、厳しい業界の現状ですが
・パチンコ・スロットが好きだ
・接客が得意、興味がある
・自分でイベントを企画してみたい
・初任給高い業界がいい
という人は入社を検討してみても良いかもしれません。
入社が決まっている方は是非参考にして是非スタートダッシュを決めて下さい。
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